ふちどり

なんでもない日々

夕暮れ症候群

家にいるのに帰りたい。ああ帰りたい。年老いたら自分もそんな風に感じる時が来るのだろうか。夕暮れの空というのはほとんど毎日見ているはずなのに、なんだか毎日新しくて思わず撮ってしまう。似たような、でもひとつとして同じでないグラデーションがずら…

綿菓子みたいなそれを千切り

見上げると、綿菓子みたいな雲。思わずお腹すいたな、とつぶやく。 お腹がすいてすいて仕方ないこの頃、秋刀魚も栗ごはんもするりと胃の中にすいこまれてゆく。気温もめっきり下がり、布団から出るのがつらい。そんなことを言っているうちにオオハクチョウが…

セブンアップアットコインランドリー

セブンアップ・アット・コインランドリー。 みたいな感じで、そのものに特に意味はないけれど、たまに言いたくなる言葉というのがあって、使いどころがなくて脳内メモリにどんどんたまっていくんだけどどうしよう。

ピンホールのあやふやな写真ばっか並んで凍えてる

写真、撮るのは好きでも写るのは苦手である。 なんというか、残りたくない。写真に写された自分の姿を見ると、うーん、なんだか嘘っぽい、と思う。どうせ残るなら、自身そのものの記録でなく、生み出したもの、作り出したものの記録によって残りたい。 と、…

よしなしごとみっつ

壱、自転車を漕いでいて、向こう側に渡ろうと後ろを確認したとき、ああ、人間、前と後ろは同時には見られないのだなあ。と思った。 弐、誰かと向かい合って話をしているとき、この人の瞳ってこんな色をしていたのか、とっても綺麗だなあと思ったんだけど、あ…

子どもの頃からの夢はまさに始まったばかり

悪い気の流れてるところにいると、自分も影響されて良くない方に流れてっちゃうから、ここにいるのはやめといたほうが良いよ、と言われた。言われた瞬間は言いたいことわかる気がする、と思って、そうですねーとか答えた。しかしその後しばらくそうなのか?…

今話しても仕方がないしでも言いたくて仕方がないし

物を読んでいるときって、何人もの自分が会話しているみたいになる。 例えば、新聞に冷や飯を食わされる、という言い回しを使った文章が書かれていたとき。そうは言うけれど、好きなんだよなあ、冷や飯。つめたいおにぎり、おいしいじゃない。え?そういうこ…

いや俺だって親の衰えに震えるんすよ

ついこの前の帰省で、一緒に出掛けた帰りのこと。 電車の座席に座ってうつらうつら船を漕ぐ母親。あと一駅だから起こさなきゃ、と思ったとき、自分の方が背が低いのでいつもは見えない頭のてっぺんがふと目に入った。それはもうほとんど真っ白で、泣きそうに…

ちびっことりっこおにごっこ

輪っかとか葉っぱとか根っことか、1文字に「っ○」を足すのって何なんだろう。一文字じゃ頼りないと言うか聞きづらいというか、どっか行っちゃう感じがするからかなとか想像する。語尾が跳ねていると愉快な気持ちになるので、つい使いたくなる。たっかたっか…

ハープのやうに聞えたのはみんな孔雀よ

自分が喋っているのか自分の脳が喋っているのかわからなくなるときがある。 話をしている自分の他に、自分の口から発せられる言葉を、へえ、君はそうやって考えるのか、と聞いている自分其の二がいるときがある。二重人格とかそういうことではなく、ただ自分…

きっと雨の日は珈琲をのみに行きましょうね

雨の日は喫茶店がいつもより空いている。そのことに気がついてから雨の日がたのしみになった。窓ぎわの席に座って雨音を聞きながら本を読んで、たまにぼんやり雨の落ちるのを眺める。窓というものはなんだって素敵だが、あんまり大きくなくて、窓枠が木で出…

人ごみに流されて変わってゆく私を

雨のなか、東京コーヒーフェスティバル。 さまざまな味と香りのするコーヒーと、向こう数ヶ月ぶんの人ごみを摂取した。 自分は身長が低いので、人ごみの中にいると埋もれてしまって、いったいどこに何があるのやらほとんど見えず、いつもただただ流される。…

みんながふつうに使っているその言葉の意味がわからない

車内広告をぼんやり眺めていたら「なぜ倒産」という本の広告があって(特にその本の内容に興味はない)、倒産ってつまりどういうことだったかしら、と思った。 もちろんその言葉の指し示そうとするところは理解している。でも熟語というのは意識して分解すると…

いつまでも泣いているけどごめんね

たのしみを、よろこびを奪うな、という話はよく聞くけれど、かなしみを、さみしさを奪うな、とはあまり言われない。むしろかなしみを取り去ってやることは良いことのように語られることすらある。 かなしんでいる人を見るとどうしても見ている方はつらいので…

何もかも煙に巻いてしまおうよ

電車に揺られ、ぼんやりと工場の煙突から立ちのぼる煙を見ていたら、何ヶ月か前に河原でバーベキューついでに燻製したことを思い出した。なければ何でも自分で作ってしまう友人が自作したという木製の燻製器で、なんでもないベーコンとチーズを燻したのだっ…

8がありましたとさ

ふと机に目を向けたら曲がったコードが8だった。少しだけうれしい気持ちになった。 このブログはもやもやと頭のなかが言葉だらけになったときに吐き出すために使っていたけど、これからはこういう小さいことの記録にも使おうかな。なんて思ったり思わなかっ…

みんなみんなずっとそこに居てほしいだけなのにな

ずっと背中を見ていたいあの人やあの人が、居なくなってゆく。憧れの彼ら彼女らは自分より早く生まれているんだから先に居なくなるなんてそんなの当たり前だけど、ひとり、またひとりと居なくなるたびに、ああこうしてどんどんみんな居なくなってしまうんだ…

ことばたべなきゃ

ある人のブログが読みたくて、いつぞやぶりに自分のブログ画面を開いたら、なんだか妙に照れくさくて叫びだしたくなった。全部削除してしまおうかと思ったけど、それはなんだかやっちゃいけないことのような感じがして、記事の日付を全部2017年7月7日にした…