ふちどり

後ろ見ながら前に進む、僕の日記。

うしのかえる

また蛙の夢。どうやらいつもの雨蛙ではなく、牛蛙のようだった。あの井戸に入ってみるといい、と大きくてごつごつした蛙は言っていた。あの井戸ってどの井戸だよ、と聞いてみたけれど、蛙は何も答えてくれなかった。幼い頃に読んだ、アーノルドローベルのがまくんとかえるくんの絵本を思い出した。

 

買い物に出かけたら、僕の少し前を、よく利用するお店のオーナーさんが夫婦で手を繋いで仲良さげに歩いていた。何か後ろめたいことがあるわけじゃないけれど、店以外のところで会うのは何となく気まずいような感じがして、夫婦を避けて遠回りをした。そのそうだよな、誰しも生活しているんだ、と妙に納得して帰ってきた。夫婦の後ろ姿を思い浮かべながらコーヒーを淹れた。いつもより上手く淹れられた気がする。

 

こんなところでひとり何をしているんだ、しっかりしてくれよ、と他人事のように思った。