ふちどり

後ろ見ながら前に進む、僕の日記。

あの子の場所

夕方、ランニングをしているとき、小さな神社を見つけた。こんなところに神社なんてあったっけ、全然見えてなかったなあ、などと思いながら石段をのぼった。

 

すると、鳥居のところに女の子が腰掛けていた。赤くてつるつるしたランドセルを背負っている。小学校五年生といったところだろうか。ランドセルのフックにぶら下がった体操服袋に名前が書いてある。俯いて泣いているようだった。僕に気がつくと、社の方に走っていってしまった。

 

なんだか悪いことをしてしまった気がして、お参りはせず引き返した。あそこはあの子の聖域だったのかもしれない。どうして泣いていたんだろう。なんだか少し懐かしいと思った。