ふちどり

なんでもない日々

何もかも煙に巻いてしまおうよ

 

電車に揺られ、ぼんやりと工場の煙突から立ちのぼる煙を見ていたら、何ヶ月か前に河原でバーベキューついでに燻製したことを思い出した。なければ何でも自分で作ってしまう友人が自作したという木製の燻製器で、なんでもないベーコンとチーズを燻したのだった。使ったのは確かさくらチップ。それはそれはもう、おいしかった。燻製、すごい。煙もくもくさしとくだけなのに、と思った。

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食べものを煙にあてたらものっそいおいしくなる、というのはなんだか変な感じがする。もくもく煙に包まれている、ってあまり安心できる状況ではない。むしろ逃げたい。煙があるということは火があるということで、何かが燃えている環境、というのはたぶん生物が生きていく上であまり望ましい状態ではない。ふつうは避ける。この世で始めて火を手懐けて使用しようとした人、すごいなあ。かなり勇気がある。火にあてたら、肉、すげーうまくなるよ、っていうのに気がついた人、煙にあてたらもっとうまくなるよ、って気がついた人、すごいなあ。大発見だよ。おかげであんなに美味しいものが食べられた。ありがとう、昔の誰か。

なんて煙から太古の人に想いを馳せていたら、何駅も乗り過ごした。